リバースウィーブの価値は?タグの見分け方や年代は?Champion(チャンピオン)が生み出した「キング・オブ・スウェット」を徹底解説!

ブランドの紹介

古着やスウェットが好きな人なら「リバースウィーブ」という言葉を
一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

リバースウィーブは日本でも馴染みのあるアメリカ発のスポーツブランドである
Champion(チャンピオン)が作った「キング・オブ・スウェット」と呼ばれるスウェットです。
今回はそんなリバースウィーブについて解説しました!

こんな悩みの人に書きました

  • リバースウィーブについて詳しく知りたい
  • スウェットを買いたくて調べている
  • 古着やビンテージ、Champion(チャンピオン)に興味がある

目次

  1. Champion(チャンピオン)のリバースウィーブとは
  2. リバースウィーブの特徴は?
  3. リバースウィーブの価値は?
  4. リバースウィーブの歴史と見分け方は?
  5. リバースウィーブはどこで買える?
  6. まとめ

Champion(チャンピオン)のリバースウィーブとは

リバースウィーブを生み出したChampion(チャンピオン)

リバースウィーブを生み出したチャンピオンは1919年に創業されました。

元々は労働者用の防寒具を作っていましたが
米軍向けの衣服として採用されたタイミングで現在のスウェットの原型が作られたとされています。

その後はスポーツウェアとして人気が高まり、
1920年代には大学生が部活で着るようなスウェットがカジュアルウェアとして浸透することで、
アメリカの若者の間でブームになりました。
アメリカンスクールのロゴやデザインが多い理由はこのような背景があるからのようです。

「キング・オブ・スウェット」であるリバースウィーブの誕生

スウェットの開発を熱心に進めたチャンピオンは、1938年に特許を取得します。
それが「リバースウィーブ」です。

リバースウィーブは服のレーベルやラインではなく、製法を指しています。
リバースウィーブは後ほど説明する画期的な製法により独自の着心地と耐久性を作りあげ、
チャンピオンをスウェットにおけるトップブランドに押し上げます。

それが「キング・オブ・スウェット」と呼ばれる理由です。

リバースウィーブの特徴は?

リバースウィーブの特徴は3つ挙げられます。

生地を横方向に使用し縮みを防止する「独自の衣類製法」

最も分かりやすい特徴が、縮みを防止するために生まれた独自の製法です。

それまでのスウェットは使用される生地が縦方向になっていることで
洗濯や湿気により縦方向に縮んでしまっていました。
この欠点を克服するために生み出されたのが縦方向ではなく
横方向に生地を使用することで縮みのバランスを整える製法でした。

リバースウィーブはこのように、”生地の向きを縦から横に逆にする”ことを意味して名付けられました。
この技術はスウェットだけでなくチャンピオンが作る数多くの製品で使用されています。

動きやすさを追求した「サイドリブ」

縦の生地を横に使ってバランスを整えたとしても、今度は横方向の縮みが起こってしまいます。

この問題を解決したのが両脇の下に「サイドリブ」と呼ばれる別の生地を使用することです。
これにより過度な伸縮を抑えつつ、動きやすさを両立しています。

また、別の生地を使用することで起こる違和感や縫い目の凹凸を避けるために
「フラットシーマ」と呼ばれる技術を使って縫い付けています。

着心地に拘った「厚みのある生地」

一度チャンピオンのスウェットを着たことがある人はわかると思いますが、厚みのある生地がとても心地よいです。リバースウィーブに限らず、チャンピオンが作るスウェットは裏起毛付きの肌触りの良い生地を使うことで、
寒い屋外でも高い保温性と保湿性を実現しています。

リバースウィーブの価値は?

リバースウィーブという言葉が注目されるにつれて、ビンテージや古着としての価値も上がっています。
ここではリバースウィーブが持つ価値をいくつかの切り口で解説します。

リバースウィーブの金額的な価値

フリマサイトやオークションサイトではリバースウィーブのスウェットが高値で取引されています。

例えばヤフオク!では80年代のリバースウィーブのスウェットが60万円近い値段で落札されています。

リバースウィーブ


現在リバースウィーブは新品であれば1万円前後で買えますが、
ビンテージの状態になればここまでの値段が付くことは
リバースウィーブが持つ金額的な価値がかなり高いことを示しています。

リバースウィーブの歴史的な価値

チャンピオンは1919年の創業以降、名実ともに知らない人がいないブランドに成長しました。

その原動力となったリバースウィーブはチャンピオンの成功を物語る代名詞でもあり、
日本にも愛好家が多くアメリカでも熱狂的なファンを生み出しています。

ビンテージのジーンズやワインが価値を上げるように、
歴史に厚みがある商品は価値を上げると考えて良いでしょう。

リバースウィーブの歴史と見分け方は?

リバースウィーブは1938年に特許を取得したものの、まだまだ改良が必要でした。
そのため本格的に世に出てきたのは1952年代からです。

製造される年代によって首元のタグのデザインとコットンやポリエステルなどの素材の配合率が変わっており、
慣れれば一目で年代を見分けることが可能です。
それぞれの年代毎にタグと素材の配合率をまとめてみたので見分けられるように確認してみましょう!

1940年代

タグにランナーのアイコンがプリントされており、「ランナーズタグ」と呼ばれています。
白地に黒と黄色でプリントされており、現在では大変希少なタグになっています。

リバースウィーブ

1950年代

1940年代のタグのデザインとほぼ変わりませんが、文字の色やフォントに違いが見えます。
50年代後半から60年代初頭にかけて作られたタグは全て大文字になっていることから、
見分けるために「大文字ランタグ」とも呼ばれています。

リバースウィーブ

1960年代

60年代のタグは「大文字ランタグ」とも呼ばれており、CHAMPIONの文字位置が移動していたりします。
後半になるとランナーのアイコンが丸くなったり、
後半には社名が変更したことからCHAMPION KNITWEAR CO.,INC.からCHAMPION PRODUCTS INC. に変わっているものもあります。

リバースウィーブ

1970年代

70年代のタグはシンプルなデザインになっており、
塗り潰された長方形の枠の中にチャンピオンのロゴが収まっていることから通称「バータグ」と呼ばれています。
素材表記が追加されており、
100%コットンのものやポリエステルとコットンが50%ずつ配合されたものもあります。

リバースウィーブ

1980年代

この頃から「トリコタグ」と呼ばれるフランス国旗にも使われるトリコロールカラーが採用されています。
文字がプリントされている点が1990年代と見分ける特徴です。

リバースウィーブ

1990年代

1980年代のデザインでプリントされている部分が刺繍に変わっています。
インターネットでも探せば、まだギリギリ売られていたりします。

リバースウィーブ

2000年代

現在一般的に購入できるスウェットのタグは白地に刺繍がされており、
サイズやメンズレディース表記がされています。

リバースウィーブ

リバースウィーブはどこで買える?

最後にリバースウィーブを購入したい方に向けて、どのように探せば手に入れられるかを紹介します。

新品や最近のデザインを取り入れたリバースウィーブを購入したい場合

チャンピオンの公式サイトや楽天やヤフーショッピングなどの
大手インターネットショッピングサイトで購入ができます。
実店舗に行けばその他の商品との違いを感じることもできるのでおすすめです。
タグや商品説明にリバースウィーブと記載されているかよく確かめましょう!

中古やビンテージのリバースウィーブを購入したい場合

ヤフオク!やメルカリなどでも購入することができます。
その際は出品者が価値が分からず値付けをしている場合もあるので安く購入することもできます。
必ずタグの写真を掲載してもらい見分けるようにしましょう。

また、仕入れ力のある有名な古着屋であればフリマサイトには出回らないような年代の
リバースウィーブに出会えることもあります。
有名な古着屋を回りながら知識をつけるのも楽しみ方の一つです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

ビンテージや古着として価値が付くリバースウィーブはかなり数を減らしており、
ジーンズやスニーカーなどが価格を上げている背景からしても
今のうちに手に入れておくと思わぬ高騰が起きる可能性もあります。

ぜひお気に入りの一着を購入してみてください!